私たちが大切にしているのは、見た目の美しさよりも安心して食べられること。
昔から『身土不二』身体と土地はひとつという言葉があるように、健康な身体には腸内環境が、良い農産物には豊かな土の微生物が欠かせません。
あすか農園では、山の落ち葉を活かした自家製堆肥で土を育み、自然の力を引き出すことで、植物本来の免疫力を高めています。だからこそ、口にしたときに「おいしい」と感じられる果物が育つのです。
見栄えよりも、体にやさしい本物のおいしさを・・・
そんな想いをこめて、ひとつひとつ丁寧に育てています。
太陽の光、風のささやき、
そして土の中で
息づく微生物たちとともに──。
40年以上、農薬や化学肥料に頼らず、
まるごと頬張る至福のひとときを。
当園では、食べ物としての安全性を最優先に考え、土づくりを基本としています。
化学合成薬剤である殺虫剤や除草剤は一切使用せず、主に自然素材を活用して耐病性を高め、防虫対策を行っています。これらは、有機JAS法に準じた栽培方法に基づいています。
ぶどうは、本来乾燥した地域を中心に育てられてきた果物です。
日本の多湿な環境で無農薬栽培を行うのは簡単ではありませんが、当園では、自然との調和(微生物)を大切にし、土壌や環境に配慮した栽培方法により、ぶどう本来の美味しさを追求しています。そのこだわりと試行錯誤の積み重ねから生まれたぶどうを、どうぞご賞味ください。
土壌中の微生物は有機物を分解し、植物が栄養を吸収しやすくすることで、生育を促し、循環することで、健康な土壌を維持します。
また、人の腸内に生息する微生物は消化を助け、免疫機能を調整するなど、健康維持に欠かせないものです。
土壌と腸内環境は共に微生物によって健全に保たれ、生命を支える重要な基盤となっています。
私達は微生物の恩恵に感謝しながら、共に生きることが大切だと考えています。
"ありのまま"の姿の『種ありぶどう』
自然の生命力をそのまま宿したひと粒に、凝縮される甘さと香り──。
出荷直前まで樹上で熟すことで生み出される、
いまこの瞬間だけのぶどうを味わう贅沢を。
当園では種なしぶどうにするための、ジベレリン等のホルモン剤を使用しておりません。
種のあるぶどうは、自然の生命力が息づく象徴であり、一般的に甘みが強く、果肉がしっかりしており、風味が豊かです。ぶどう本来の栄養素や抗酸化物質が豊富に含まれておりぶどう本来の姿そのものです。
ぶどうは、夏の終わり〜秋にかけての果物。
この期間の中でも、季節の移ろいとともに変化する、さまざまな美味しさがあります。
『はしり(走り)』は、季節の訪れを知らせる"初もの"。みずみずしく、爽やかな味わいが魅力で、ひと足早く旬を感じられます。
『さかり(盛り)』は、果実が最も甘く香り高く熟す、まさに旬の真ん中。果汁がたっぷりとあふれ、今この瞬間にしか味わえない、極上の美味しさが広がります。
『なごり(名残)』は、季節の終わりを惜しむようなひととき。たっぷりの陽を浴び、樹上でじっくりと熟した果実は、芳醇な香りと濃厚な甘みをたたえています。
それぞれの時期ならではの味わいを、季節の"しゅんかん"ごとに、じっくりとお楽しみください。
ぶどうの樹は、のびのびと育つことで、しっかりと土に根を張り、空に向かって自由に枝を伸ばしながら、その樹らしい実をゆっくりと実らせていきます。大切なのは、手をかけすぎず、そっと見守ること。それはきっと、ぶどうの樹に限らず、人も同じなのかもしれません。
子どもたちもまた、のびのびと育つことで、自分だけの色やかたちを少しずつ見つけていきます。急がせず、型にはめず、その子が持っている力を信じて、そっと待つ。「育てる」とは、そういうことなのだと思います。
自然と寄り添う日々の中で、「育てる」ということの本当の意味に、あらためて気づかされながら、今日もぶどうと向き合っています。
水彩で描かれた手描きの円は、
手間ひまかけて丁寧に育てられた
オーガニック作物の結晶を表しています。
にじみ合う色彩は、
あすか農園の作物と、
その背景にある
豊かな風景が織りなす情景をイメージ。
未来へと想いを紡ぐ、
あすか農園の象徴です。